機械が人間の仕事や役割を果たしてくれる、しかもその姿が生き物の形をしている、文字にすると漫画の世界のようですが、こちらのアンティークミシンはまさしくそれが顕現したような一品です。
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今から130年ほど前の英国ロイヤルソーイングマシン社により世に出された手回しミシンで、シェイクスピアという機種名が付けられました。デザイン・刻印から1877〜1882年のものと推定されます。フェイスプレートの真鍮や本体の中央ほどにシェイクスピアの肖像があります。シェイクスピアという人物が当時から国民的な作家として誇らしい存在だったんでしょうね。
ユニークな全体の形もそうですが特に脚が獣脚になっているところがシェイクスピアの魅力です。普通鋳型で作る鋳物は角が粗くなりがちですが、かなり精巧にできているのが写真でもお分かりいただけると思います。これは一押しポイントです!
外観は130年も経ったものとは思えないほど模様が残っています。前述の肖像や文字も十分に分かります。ミシンはもちろん分解調整して縫えるようになっております。動作は思いのほか軽くて縫い目も普通のミシンと大差なく上下糸を絡めながら縫っていきます。ミシン針は専用のもの、ボビンケースと釜にあたるシャトルはボート型の独自のものです。ボビンもそれにあって短めのものが使われます。消耗品の入手は難しく、実用よりは骨董品や調度品としての価値で評価できますね。
かわいくもあり機械男子・女子の心をくすぐる何かがあるアンティークミシンではないでしょうか?
消耗品 | 市販 | |
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ミシン針 | 専用ミシン針 | △ |
ボビンケース | 専用ボート型シャトル | × |
ボビン | 専用ボビン | × |
ゴム輪 | 不要 | - |
◎:手芸店で新品入手可能 ○:専門店で新品入手可能(かも) △:ミシン専門店でも新品入手難 ×:アンティーク品のみ存在 |
主な機能 | |
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縫い目調整 | ○ |
返し縫い | - |
上糸調子 | ○ |
下糸調子 | ○ |
押え圧力調整 | - |
サイズ(横x奥x高さ) |
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AAcm x BB cm x CC cm |
※高さは収納時 |
その他の特徴 |
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- |